コーダを育てる聞こえないママの奮闘記

コーダ(聞こえない親を持つ、聞こえる子ども)の男の子と女の子を育てる聞こえないママの日記です。

補聴器の話。

自分は感音難聴、それも重度の、です。

 

(伝音難聴=お年寄りが耳が遠くなったらだいたいこれ。音が小さくなって聞こえる。

 感音難聴=音そのものがつぶれてて聞けない。聞き取れない。)

 

自分はまともに聞こえないけど、それでも日常生活では補聴器を使っています。

 

ぶっちゃけ、子供を産む前はそんな使ってなかったです。

とりあえずつけとこ。

気づいたら電池切れてるやんけ!

でもまあ、いっか。どうせ聞こえないのに変わりはないし。

 

こんな感じで、ゆるーーーく使っていました。

 

あとやっぱりつけているところを見せると、

他者にも『この人は耳が聞こえないんだ』って伝わりやすいのもあって、

言い方はアレだけど、アクセサリー気分でつけていました。

たまにサボってつけないときもありました。

 

でも、子どもを産むにあたって、多少なりは聞こえたほうがいいのかな?と思い、

旦那からも『ちゃんと自分に合った補聴器を買いなよ』と言われたのもあり

10年ぐらい使っていた補聴器を買い替えることにしたんですよね。

 

それまでは親にずーーーっと任せてたんですよね、補聴器を買うの。

重度難聴なこともあり、選択肢がほとんどないのもあって。

だからこの買い替えで、初めて自分でいろんな補聴器を試しましたよ。

 

結果から言うと、まあ私ぐらい耳が悪いと、

いいやつをつけても聞こえないのに変わりはないんだなw

いいやつをつけたからと言って、劇的に生活が変わるわけがなかった。

わかってはいたけど、ちょっとショックでした。

なのでそれなりのを買ってすませました。

 

でもでも、それなりでもけっこー良かったんですよね!!!

 

前に使っていた補聴器は「拾った音をひたすらでかくする」イメージで、

とにかくウルサイ!!音があるのはわかるけどうっさい!!

でも拾ってほしい音ほど拾ってくれないことがあって。

救急車が近づいている音に気付かなくて

目の前に現れてやっと気づくレベル。

(正直、まともにチューニングしてなかったのもあったからそりゃそうなるのかなあ。)

 

でも、新たに買い替えた補聴器はウルサイ!ってのがなくて、 

音を聞き分けることはできないけど、なんか音がわかるようになった。(アバウト)

予測も込めれば、あっ今レンジ終わったなーとか、家のチャイムなったなーとかわかるようになりました。

予測なしでいきなり音がなると、えっなんだこの音!?から始まるんですけどね。

そういうときは周りを見て状況を把握する感じ。

もちろん救急車の音もわかるようになりましたよ。

 

ほんとーーーーーにちょっとしたことなんですが

それでもこの差はでかいなあと。

もちろん子供を産んだ後もかなり役立ってくれたと思います。

別室で家事をしているときになんか音がした!と思ったらすぐ駆け付けられるようになった。

多分、前の補聴器だったら無理だったろうな。

 

技術の進歩もすごいもので、

今はスマホのアプリで音のボリューム調整ができるんですよ~~~!?

Bluetooth機能で、スマホに入れている音楽や動画の音声を直接耳穴にぶちこめるらしいですよ!?

自分は音楽を聞けない(音を判別できない)ので、まったく使用していない機能ですがw

 

ただ、あるとき変な音がして、旦那に「なのこの音!?」って聞いたら

旦那「なんも聞こえないけど」

私「えっ怖い…ポルターガイスト!?私聞こえないのに聞こえる!!」

旦那「ところでそのスマホでなにをしているのかね」

私「動画を見ている」

旦那「もしかして:Bluetooth

私「!!!…普段マナーモードにしてたけど今見たら音出てたわ。これか~~~!!!

…ってなこともありました。

音を区別できないと、こういうとき困るし恥ずかしいw

 

そういうわけで、重度の感音難聴でもチューニング次第では使用感めっちゃよくなるよ。

そんな補聴器の話でした。

 

おしまい。